平成28年度 第3学年部隊実習激励
2016.07.28
折木同窓会長は、7月11日(月) 第1航空群(鹿児島県鹿屋市)で部隊実習中の防衛大学校第3学年海上要員を激励しました。
当日は、鹿児島地方が豪雨のため、視界不良の場合、福岡空港への着陸地変更もしくは羽田空港への引き返しという条件付フライトで鹿児島に向かいました。しかしながら、日頃の精進の賜物で、鹿児島空港に着陸でき、鹿屋への移動中も時折豪雨に会いながらも予定どおり鹿屋航空基地に到着することができました。
第1航空群司令市田将補(33期)を表敬の後、市田群司令及び隷下指揮官と昼食を取りながら、実習の全般説明ならびに部隊の状況等について意見交換を行いました。
午後から会長が、実習中の第3学年海上要員24名に対して激励を実施しました。
会長からは、これから本格的な実習に入る3学年に対して「素直な気持ちで部隊の実情を見つめ、先輩である各指揮官等の勤務を体感せよ!」と檄を飛ばす一方、これらの実習から卒業後に、先輩たちのようにやっていけるのかと悩む者がいるけれども、部隊は諸君を即戦力として求めているのでなく、将来自分たちを引っ張っていく指揮官として期待を持って見ているので慌てることなく実習に取り組むように諭されました。
また、自分の昭和、平成それぞれ20年、40年余りの自衛隊勤務を振り返り、平成20年代からの自衛隊の組織力と現場力のすばらしさを自身が統合幕僚長時代に対応した東日本大震災での現場部隊および指揮官を例に挙げ、説明されました。
更に、現状の安全保障環境は、一層現場力を求めており、今後は、1尉、2尉が指揮する部隊レベルで、これが求められる時代となることを強調されました。
その後、学生に対して「悩んでいること、疑問に思っていることはないか」との問いかけに、学生からは、論理的な指導の限界や学生舎生活の規制等の発言がありました。
会長は、これらの意見に対して直接的な回答はされなかったものの、統率に関する悩みは、指揮官である限り悩み続け、更なる高みを目指すものと締めくくられました。
夕刻、部隊で計画された懇親会は、部隊の同窓生はもちろん、遠方から同窓会鹿児島支部会員の方や基地支援団体からも参加を得て、盛大に行われました。来賓代表として会長が挨拶するとともに、防大同窓会鹿児島支部長岩崎様から託された支援金を学生代表に手渡しました。
部隊側の実習に対する真摯な対応をありがたくかつ嬉しく感じるとともに学生諸君がこの機会を活用し、有意義な航空・乗艦実習を送ることを期待し、鹿屋を後にしました。
ここにあらためて、第1航空群司令をはじめ、第1航空群団司令部、隷下部隊及び防衛大学校訓練課の方々のご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。
(本部事務局 事業部 25期海 吉岡俊一 記)