第42期生ホーム・ビジット・デー(HVD)成果
2018.12.06
爽やかな晴天に恵まれた11月10、11日の両日、防衛大学校は、平成30年度開校記念祭を開催しまし
た。平成最後の開催となる今年度の開校記念祭は、防衛大学校創立66周年記念「未来へ繋ぐ~Road to the
future~」をテーマに掲げて開催されました。そして、卒業20周年目にあたる本科第42期生は、ホーム
・ビジット・デー(HVD)を母校・防衛大学校の開校記念祭に合わせて開催し、数多くの参加者が旧交を温
めることができました。
我々、第42期生(平成6年4月入校)は、3期目となる本科学生への女性の受け入れや、学生の指導力強
化を企図した学年別2人部屋制から学年混合4人部屋制への移行等、防大の歴史の中でも大きな変革と言える
時期に4年間の学生生活を過ごしました。卒業後は、陸海空自衛隊の中核を担う幹部自衛官として歩みはじ
め、この20年間、各種任務遂行の現場の指揮官として、また、防衛力整備等を担う幕僚として尽力して参り
ました。また、母国に戻った留学生は各国軍隊における主要幹部として、自衛隊を退職した同期生は民間企業
や政府機関等の多様な分野において、それぞれ活躍して参りました。
さて、第42期生HVDは、11月11日に行われ、留学生3名を含む卒業生119名、御家族を含めると
歴代最多となる274名が小原台に集い、旧交を温めることができました。卒業後、初めて来校した同期生も
多く、新たに整備された本館、記念講堂、図書館、学生舎、学生食堂等に驚くと同時に、古き良き時代の面影
を残す6~8号舎や学生会館の姿、小原台から眼下に広がる東京湾の景色を見て、かつての学生時代の思い出
に浸りました。
当日はまず、第42期生HVDの開催準備の中核を担った4名の代表者(根本勉君(陸)、末本紀彦君
(陸)、速水孝明君(海)、山口嘉大君(空))による國分良成学校長への表敬を実施し、HVD開催の機会
を頂けたことについて謝意を伝えました。
その後、総合グラウンドで開催された記念式典・観閲式においては、観閲台のそばに設置されたHVD専用
観覧席において、学校長式辞、祝賀飛行、学生隊観閲行進、空挺降下、儀仗隊のドリルなどを見学しました。
HVDのメイン・イベントである懇親会は、学生会館4階の大ホールにおいて12時50分から14時30
分まで行われました。
懇親会は、宮丸和成君(陸)と内藤亮君(海)の司会進行のもと、冒頭において、卒業後に御逝去された同
期生物故者6名への黙とう、期生会代議員山口嘉大君(空)による期生会長 武田和克君(陸)の挨拶代読、
宇都隆史参議院議員(空)による乾杯で開始されました。
【宮丸君・内藤君による司会進行】 【後川君を中心とした会場受付】
参加者は、20年ぶりの再会に思い出話の花を咲かせつつ、同伴した子供たちの成長ぶりに驚くとともに、
御夫人同士の交流も深めることができました。
HVDに参加するため母国等から駆けつけてくれたチャチャワン・ヘンキヤツテイクン君(タイ)、アッサ
ウィン・ジャンタラティン君(タイ)、スレッシュ・サンオブ・ヴィジャ君(マレーシア)の3名の留学生か
ら当時の思い出や近況について、ユーモアを交えて挨拶を頂きました。
HVD懇親会にお越しいただいた國分学校長からは、「世界一の士官学校を目指す」を合言葉に防大の発展
に御尽力されていること、これほどまでに多くの同期生と家族一同が集まる42期生の結束の固さを称えると
ともに、引き続き同期生の団結を大切にし、20年後にまた改めて再会できるように、と激励の御言葉を賜り
ました。
また、杉本同窓会長からは、HVD開催準備を通じて更新した同期生名簿を継続的に更新し、同期生の連絡
網を維持するとともに、同窓会活動への理解を促進しつつ、引き続き期生会活動の活性化を進めるように、と
の御言葉をいただきました。
42期生の卒業20周年を記念して在校生に「姿見鏡」を贈呈させて頂きました。各種施設から遠くに学生舎があり日々の生活で苦労している第4大隊の学生への激励の意を込めて、第4大隊学生舎2階に設置させて
頂きました。
【63期 期生会長 武石学生へ寄贈品贈呈】 【設置された姿見鏡】
64期 應援團リーダー部團頭 石田学生ほか3名の団員による口上に引き続き、参加者全員が肩を組んで逍遥歌を斉唱しました。
【應援團リーダー部による口上と同期生全員による逍遥歌斉唱】
そして、第1大隊首席指導教官 末本紀彦君(陸)が本イベントの最大の功労者である第13中隊指導教官
坂本章君(空)の尽力を称えつつ一本締め。最後に、全員で記念写真を撮影し懇親会を終えました。
【末本1大隊首席指導教官による一本締め】 【開催準備に尽力した坂本13中隊指導教官】
懇親会終了後、陸上競技場のHVD専用観覧席へ移動し、棒倒し観戦を楽しみました。棒倒しにおいては、
第2大隊がその精強さを見せつけ、昨年に引き続き優勝を果たしました。
防衛大学校におけるイベント終了後、留学生を含む約50名の同期生は、思い出深い「割烹旅館 東京湾」
へ移動し、例年実施している陸・海・空・民間の合同同期会を開催(幹事団:富川輝(空)、岡田豊(陸)、
野中賢太(海)、那須誠一郎(空))しました。
【舞台は思い出深き「東京湾」へ】 【夜の部総幹事 富川君の司会進行】
【留学生ネタを披露する田中君】 【自衛官の可能性について熱く語る宮丸君】
【ニックネームについて語る橋口君】 【米国政治情勢を真面目に語る小黒君】
名残を惜しむ一部の同期生は、横須賀中央の「鳥好」へ移動し、同期会延長戦を開催しました。
こうして第42期生のHVDは盛会のもと幕を閉じ、参加者は、それぞれの持ち場へ帰っていきました。
(第42期同期生会HVD担当 山口 嘉大 記 、同窓会事務局事業部HVD担当校正)