防衛大学校第67期期生会設立総会
2020.04.15
第67期期生会として、総員503名(うち女子53名、留学生22名)の中から、期生会長に第422小隊の堀越智也学生が事前に選出され、2020年3月12日(木)、防衛大学校において、設立総会が開かれました。
新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、学生全員がマスクを着用して、席を離して着席する態勢の中、同窓会からは岩田清文副会長が出席し、祝辞を述べるとともに、期生会に対する助成金を手渡しました。
総会に先立ち、岩田副会長は、國分良成学校長、辻秀夫副校長、香月智副校長、原田智総幹事、金刺基幸訓練部長及び小原台事務局長の中澤空将補と懇談しました。
懇談は、学生の近況から国際化する自衛隊の活動まで様々な話題で盛り上がる中、現在は学生の英会話能力向上がますます重要となってきている話がありました。しかしながら最も大事なことは、防大生のあるべき姿を求めつつ、学生生活や勉学を通じて、ものの本質を見極める力を身に着けることではないか等、学生時代の思い出話を交えての有意義な懇談となりました。
設立総会は、記念講堂において開催され、堀越期生会長以下9名の役員紹介に引き続き、期生会長の所信表明が行われました。期生会長は、「この小原台1年で幹部自衛官の資質の涵養のため、必死に力を合わせ、頑張って様々なことを乗り越えてきました。そして、次のステージに進もうとしています。」ヘルマンヘッセ『鳥は卵の中から抜け出ようと戦う。』を引用して、「学年の階段を上るにつれて、責任を負います。卒業後も新しい世界と出会います。期生会は、その新しい世界への旅立ちを支援するため、他の大学生より遥かに絆の堅い同期500人への自助公助のための努力を惜しまない組織にしたい。」と抱負を述べ、最後に「幾多の伝統を糧に第67期の誇りを胸に精一杯邁進していく。」と決意表明をしました。
國分学校長の祝辞では、「防大生が大好きです。こうした学生は他にいないのです。その学生を教育出来ることを誇りに思っています。私の知人の同期や先輩には、大企業に勤めている人がいますが、彼らに、もし、生まれ変わるとしたら、同じ会社を選択するかという質問を投げかけると大抵は口を濁します。それは、世間の移り変わりで会社名が変わったり、合併したり、会社がなくなったりと出世したかは別として、仕事に、そして人生に意義を感じ得たか疑問を感じている人が多いからでしょう。そうした中で、この会社で良かったという人もいます。それは、入社して最初の一年間、寮生活をして、お互いをよく知って仲間となったという人です。だから、今でも仲良く旅行をしているそうです。しかし、防衛大学校は4年間です。絆が横に広がり厚い絆になります。同期だからこそ、同期がどんな生き方をしたかも分かります。だからこそ、学生としての誇りと矜持をもって、同期の団結を育んでください。」と要望されました。
更に、「今回は全員がマスクをしています。これも歴史に残ります。異常事態の中での設立総会です。記憶に留めてください。不測事態に如何に対応していくかという中枢を担うことも我々の務めです。」と締め括られました。
引き続く、岩田副会長の祝辞では、「2万数千人の同窓会の仲間として、歓迎します。『人は人によって人となる。人と人は支え合って、絆をもって、生きていく。』 そして学生時代から卒業後も楽しい時、悲しい時、苦しい時、何でも言い合える、認め合える、そうした『おい、おまえの仲』、気の許せる同期という関係は何事にも替えられない有難いものです。卒業後20年の記念パーティー、43年後のホームカミングデーなど節目行事を迎えつつ、離合集散を繰り返しながら、最も長く強い同期の絆を育んでほしい。」と強調されました。
そして、「実は、昨年の暮れに、第1期生の期生会長から、高齢になってしまったため、期生会としての組織的な活動を終了したいと相談を受けました。第1期生の皆さんは、同期として、人生のほとんど70年という長く太い絆、つながりを築いてきたことになります。皆さんもどうか、どこの期にも負けないように、同期とともに一人一人が豊かな人生を送れるよう、期生会が会長を核心として発展することを期待しています。」と述べられました。
式の締めくくりとして、学生歌を斉唱し、設立総会を終了しました。
新型コロナウイルスの感染予防のため、関係者全員がマスクを着用する状況でしたので、会食は学校関係者との会食となりましたが、和やかな雰囲気で、今回の母校支援を終了することが出来ました。