シンガポール支部防衛大学校等同窓会活動成果
2018.04.17
4月6日(金)、防衛大学校同窓会シンガポール支部では毎年恒例の同窓会を在シンガポール日本国大使公邸において開催しました。当地では防衛大OBだけでなく、陸海空自衛隊の指揮幕僚課程修業者も招待しており、今年は奥様を含む22名にご参加いただけました。
ちょうどこの期間、陸上自衛隊化学学校長の吉野俊二陸将補(31期)が当地を訪問されており、同行の佐々木歩1陸尉(55期)とともに出席いただいたところ大盛況を得ました。吉野陸将補は、同窓生という枠に収まりきらない、同じ校友会(合気道)で一緒に汗を流したタン・チョウケツ氏と卒業以来約30年ぶりに再開、交友を温め直しました。また、終宴前のスピーチでは、最近のトピックである陸上総隊の創設や陸上自衛隊とシンガポール陸軍の協力・交流深化の可能性に言及するなど、陸上自衛隊への理解を促す良い機会になりました。
昨年は、防衛大学校同窓会タイおよびインドネシア支部に当地同窓会への案内を出しましたが、今年は東南アジア在住の防衛駐在官の協力を得て、当該地域出身の卒業生総員を対象として案内しました。当地海軍が保有する機関IFC(Information Fusion Centre)で連絡将校として勤務するタイ海軍スラチャイ・サイオンパンヤ中佐(48期)の参加が予定されていたものの、体調不良のため当日になって欠席を余儀なくされてしまいましたが、これからも近隣諸国の同窓生への招待を継続し、広義での日本の理解者・支援者ネットワークを拡大していければと考えています。
防衛大学校卒業生や自衛隊指揮幕僚課程修業生は日本の自衛隊の良き理解者であるだけでなく、流暢な日本語を駆使することができ、日本の文化や精神をも理解されている得難い支援者です。軍から引退後も日本関係企業で勤務する方やシンガポール留日大学生卒業協会で積極的に活動される方がおられるなど、「日本」を共通項とする広い関わりは途切れることなく続いています。このような交流は当大使館でもたいへん重視しており、毎年数回は顔合わせができるよう努めています。
流暢な日本語を駆使するアーロン・ウン氏(23期) 「逍遙歌」斉唱
在シンガポール防衛駐在官 1等海佐 和田和起