防衛大学校第64期生期生会設立総会について
2017.03.17
火箱芳文防衛大学校同窓会副会長は、平成29年3月16日(木)、防衛大学校第64期生の期生会設立総会に出席、祝辞を述べるとともに、第64期生会会長に助成金を手渡しました。
当日は、春の兆しが感じられる穏やかな日であり、第64期期生会の発足に相応しい天気でした。
設立総会時現在、第64期生は総員473名、うち女子学生63名、留学生8か国20名となっています。
総会に先立ち、火箱副会長は、國分良成学校長、武藤副校長、渡邉副校長、岸川幹事、俵訓練部長、影浦防大同窓会小原台事務局長と懇談しました。懇談の中では、同期の繋がりや対番、部屋編成における繋がりが、卒業後何十年と続いているといったこと等が話題となりました。【写真上左】
11時から記念講堂において期生会設立総会が実施され、第64期期生会会長以下9名の役員紹介、第64期梅村俊海期生会会長による所信表明が行われました。期生会長は、「期の繋がりは、防衛大学校にいる間だけ重要なのではなく、むしろ部隊に配属されてから、本当に貴重な縁となります。期生会の絆が、陸・海・空に分かれていった同期たちを繋ぎ、統合運用を容易にするといった、国防に直接つながる大きな貢献を果たすことになると思います。私は、これから先、64期生が64期生でよかったと思えるような期生会を目指して、広く会員からの意見を取り入れつつ、粉骨砕身がんばっていきます。」との力強い言葉を述べました。
これに対し國分学校長から「上下の関係や時によっては親も騙すことはできるかもしれないが、同期は騙せない。そして、これだけ同期の結束の固い、仲間意識の強い学校は他にない。卒業するとそのまま仕事に繋がる、そしてそれがそのまま国と国民のためになるという事はすごいことだ。」「これから仲間を作り上げ史上最高の期であったと人生終わりの時言えるくらいに結束を強めてもらいたい。」と祝辞を述べられました。
続いて火箱同窓会副会長から「防大の教育は、学問はもちろん術科そして幹部自衛官として基礎となる統率力・指導力・人間性を学生舎生活で養っている。学問、技術がいくら良くても、人間性で劣るものはダメ、いくら人間がよくても学問、技術で劣るものはダメである。偏った人間にならず学問、技術、人間性の均衡の取れた人物を目指して頑張ってほしい。また、自衛隊という縦の組織の中で同期生会という横の繋がりがあり、この縦の糸と横の糸が重要。同期は本音で相談できる。自分が陸上幕僚長の時、海・空幕僚長も同期だった。仕事上は組織のため意見を戦わせることもあったが、同期として集まったときは如何にすれば将来の自衛隊のためになるか本音で相談した。諸官達もこの発会式を機にしっかりと絆を固め、高みを目指し成長してもらいたい。」との祝辞がありました。 【写真上右】
引き続き、火箱副会長から第64期期生会会長に対して、防衛大学校同窓会からの助成金が手渡されました。【写真右下】
式の締めくくりとして、防衛大学校学生歌を全員で合唱して、設立総会は終了しました。
この後、火箱同窓会副会長は12時から本館地階共済会議室において行われた64期生会発足を祝う会食に出席しました。学生側は期生会長以下期生会役員が出席し、来賓として國分学校長、武藤副校長、渡邉副校長、岸川幹事、俵訓練部長、影浦防大同窓会小原台事務局長が出席されました。【写真上中】
会食に先立ち岸川幹事から「同期生としての真価が発揮されるのはこれから数十年後、自衛隊を退職してからかもしれない。数十年後64期生であることに喜びを感じられる様、同期生としての絆をこれから深めていってもらいたい。」との祝辞を述べられました。会食の場では期生会長及び期生会各役員の自己紹介が実施され、終始和やかな雰囲気で進められました。この会食をもって64期期生会設立総会の全ての行事は終了しました。 (同行者 26期陸 住谷 正仁 記)