初代インドネシア同窓会支部長挨拶
2016.03.01
インドネシア支部設立記念式典は、2016年2月1日(月)1700から在インドネシア日本国大使館講堂において、同窓会長、防衛駐在官、インドネシア同窓生12名が参加し、藤井総務部長の司会により、式は厳粛に開始されました。折木同窓会長からの挨拶の後、初代支部長アルラディクス・ディジャンセナ氏(防大47期、研究科52期)に委嘱状と盾が手渡されました。その際の初代支部長から就任挨拶を紹介します。
(初代支部長挨拶)
この貴重な機会を頂きましたので一言話させて頂きます。
防衛大学校同窓会折木会長、藤井総務部長、小宮防衛駐在官、防衛大学校卒業生の皆様、この防衛大学校同窓会及び懇親会を開いて頂きまして誠に有難うございます。
防衛大学校卒業生の代表として、感謝の気持ちを申し上げます。特別に同窓会長がこの国を訪問され、各職種にばらばらになっている私たちをこの貴重な機会に招待して頂き、非常に嬉しく思います。ジャカルタに来航された印象はいかがでしょうか?
我々インドネシア防衛大学校卒業生は日本の自衛隊と同じように各陸、海及び航空要員の職種に分けられます。ですから、全員そろって集まることはなかなか出来ないことなのです。さらに、今のように暖かい雰囲気で集まり、日本の同窓生及び大使館の方々と懇談ができますことは、神様がくれた奇跡だと言っても言い過ぎではありません。
各人は各勤務場所で色々な職務に励み、自分自身にもたらされた能力を発揮してインドネシアの防衛を担っています。その能力は確かにインドネシア軍の教育によるものもありますが、防衛大学校で身に付けた能力や知識もあると考えております。皆さん、この場所で今集まる理由はもう聞くべきことではないでしょう。皆さんご存知のようにインドネシアと日本には似たようなところがたくさんあります。島国で人口が多く、国民の中に様々な文化があり、山脈地域で地震と火山噴火が発生しやすい国であります。それに伴い、津波も発生し易くなっています。地震や津波や火山噴火などの震災対応に関して、我々は軍隊の一部として支援すべきことなのです。震災対応活動を話すと日本の自衛隊はたくさん経験してきたと思います。両国の似ているところ、震災だけではなく、色色な場面での協力強化が必要だと考えています。
そして、我々インドネシア出身防衛大学校卒業生にできることはなんでしょうか。少なくとも、日本国とインドネシア共和国の架け橋になることで両国にも大きなメリットを得ることができると思います。しかし、それまでに進む道は簡単ではないが、いろいろな壁にぶつかりながらも、自分の力を信じ、地に足をつけ一歩一歩着実に前へと進んでいきましょう。
簡単でありますが、これからずっとインドネシアと日本の友情が強化になると祈っております。ご清聴、有難うございました。(随行者藤井総務部長記)