【北陸拡大地区支部】北陸拡大地区支部50周年記念行事
2011.02.05
防大同窓会創立50周年記念講演会
「2010北陸地区国民保護・危機管理を考える集いIN小松」の報告
平成23年2月5日(土)午後2時より、同窓生の参議院議員である佐藤正久氏と宇都隆史氏に講師をお願いし、石川県小松市の小松市民センター小ホールにて主催北陸支部,北国新聞社の後援を得て「いま、日本が危ない!!」というテーマで記念講演会を開催いたしました。
講演会には、同窓会会員、隊友会会員、父兄会会員及びその家族や一般の方も含め約200名に来ていただき、国の防衛について考えていただきました。
佐藤議員は、カンボジア、ゴラン高原やイラク派遣時の経験を紹介するとともに、政治にパフォーマンスはいらない、まじめな政治が必要と強調されました。
また、災害派遣に際して自衛隊の準備、特に想定内として、ガラスの破片を収集するための麻袋の準備や体力消耗対策としての先の鋭く尖ったスコップの準備など参考になる話が聞けました。
さらに尖閣諸島事件でのビデオ公開が早ければ、中国に謝罪や賠償を要求されることもなかった、頑張った人が報われる様にしなければならない。軸がないと振れると戻れない、軸があると頑張れるし元に戻れると強調されました。
宇都議員は、現在の国際情勢について、かつての東西対立の冷戦時代からアメリカとテロリストの戦いに変化してきている。中国も陸上軍事力の時代から海洋軍事力増強の国家に変化してきている。また、リーマンショックによる経済低迷は、1930年代の第1次世界大戦終了時によく似ているとの話がありました。
警察と軍隊の違いについても、警察は国民を犯罪から守るために取り締まることが必要、一方、軍隊は、国家の主権と独立、国家の存続を守るために戦闘行動が必要との説明がありました。
また、現政権が推し進めようとしているTPPについては、反対であり警戒が必要との認識を示されました。TPPについては、どんなことが起こるのか見えないし、医療・保険・教育・金融・雇用など24部会があり、国益が守れるのだろうか?国が無くなるのでは?経済を考えずに飛び込んではいけない!乗り遅れるなではなく、本質を見極める必要があると説明されました。
また、質疑応答では、「中国の国家動員法」や「中国人による北海道等の森林・水源地の買収」等の質問がありましたが、早期の対応の必要性を強調されていました。
両参議院議員の講演は、他の議員と異なる話題が多く、かつ、中身が濃く聴衆の目も輝いていたように見えました。会員一同防大OBとして、同窓会50周年(59期生入校)を期に、現下の情勢における社会貢献について決意を新たに致した記念講演会でした。本部のご協力に感謝いたします。
① 宇都議員の講演
② 聴講風景