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お知らせ

平成27年のシーズンを終了し新年を迎えて

2016.01.06

 新年明けましておめでとうございます。防大アメリカンフットボール部OB会の皆様にはつつがなく新年をお迎えのことと拝察いたします。
 さて、昨シーズン防大アメリカンフットボール部「キャデッツ」の成績は、2部Bブロックにおいて7戦全敗でしたが、入れ替え戦を勝ち取り何とか2部残留の最低限の目標を達成しました。シーズン中の皆様からのキャデッツに対する応援、会費納入などの暖かいご支援、ご協力に御礼申し上げます。
 昨シーズンのキャデッツを振り返ってみますと、防大カラーを構築する過程の生みの苦しみの年であったと思います。昨年からキャデッツは、「横須賀フットボール」を掲げてシーズンに挑みました。その背景には次のような分析がありました。すなわち、防大キャデッツは、とびぬけて体力に勝る選手がいるわけでもなく、フットボールを経験した選手が集まっているわけでもなく、他校に比べいろいろな制約があるなどの中で、1部校に返り咲くには、諸訓練で身に着いた走ることを厭わない選手が多く集まっていることを強点ととらえ、4Qを全力で走りきる「横須賀フットボール」を掲げたわけです。昨シーズンは、それを徹底するために、今までのプレーを一度リセットし、一つのプレーを中心としたチーム作りに集中しました。そのため、シーズン中はもう少し柔軟性のあるプレーを選択してもいいのではと思った時もありましたが、あえてこれからの3年後、5年後の将来、防大のチームカラーとして1本の芯を通すための生みの苦しみのシーズンでした。ベンチサイドも選手ももどかしい思いを抱きながらよく耐えてくれたと思います。
 ところで、0Bとしてこれに付言したいのは、心の部分です。昨年のラグビーワールドカップでの日本チームの活躍、特に初戦の南アフリカ戦での逆転勝利は、南アチームが試合終了間近に敵陣深く攻め込みながらPGを選択したのに比べて、日本チームはPGを蹴れば同点確実という状況下でスクラムを選択しゴールを狙いに行った気持ちの差が日本に逆転勝利をもたらしました。防大アメリカンフットボール部には創部以来「闘志無き者は去れ、而して山を下りよ」という常に戦う魂(こころ)・闘魂を部訓として掲げてきました。その強き心をチームカラーとして継承、定着させて欲しいと願うものです。本年キャデッツの心技両面の成長、発展を心から祈念しています。
 平成28年も防大アメリカンフットボール部OB会は、キャデッツの選手一人一人がアメリカンフットボールを通じて成長してくれるための支援を着実に果たしていきたいと思います。本年の皆様のご健勝、ご発展をお祈りしますとともに、OB会に対する倍旧のご理解とご支援をお願い申し上げます。

                               平成28年1月吉日
                               防大アメリカンフットボール部OB会
                                       会長 岡 俊彦

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