古賀義亮　平成28年４月５日記

　３期生が防衛大学校に入校して60周年とプラス１年に当たる平成28年4月、第64期生入校式式典に際して、ホームカミングデイとして３期生が招待されました。

　このホームカミングデイの60年前、第３期生は２学年に進学し、第４期生を迎えました。その年にようやくにして小原台には４学年生が揃い、大学としての体裁が整いました。この3期生ホームカミングデイに御出席の方々は、第64期生入校式式典に隣席され、その時の感慨を共有されたことと存じます。

　入校以来ほぼ60年の経過があって、防衛大学校がいまどのような近況にあるか簡単ながらここに紹介します。

　第３期生は、１学年から２学年に進級にあたり、陸上、海上、航空の要員に、また理工学専攻は、応用化学、応用物理学、電気工学、機械工学、土木工学、航空工学の六専攻に分けられて教育と訓練を受けました。

　いまは本科と大学院に相当する研究科（修士修取得の前期課程と博士修取得の後期課程）があります。

　本科は人文・社会学科専攻のもとに人間文化学科、公共政策学科、国際関係学科の３学科、理工学専攻のもとに応用物理学科、応用化学科、地球海洋学科、電気電子工学科、通信工学科、情報工学科、機能材料工学科、機械工学科、機械システム工学科、航空宇宙工学科、建設機械工学科の11学科となっています。平成28年３月卒業生の第60期は439名（内女子31名、カンボジア王国、インドネシア共和国、モンゴル国、フィリピン共和国、タイ王国、東チモール民主共和国、ベトナム社会主義共和国からの留学生20名を含む）でした。

　研究科は理工学と文系の総合安全保障があり、理工学研究科の専攻は電子工学、機械工学、航空宇宙工学、物質工学、情報数理、境界科学、地球環境科学の７専攻、文系の研究科は総合安全保障の１専攻です。

　平成28年３月卒業生では、第53期理工学研究科前期課程は51名（内女子6名、インドネシア共和国、大韓民国、ベトナム社会主義共和国からの留学生４名を含む）、

　第13期理工学後期過程は10名（内大韓民国、タイ王国、ベトナム社会主義共和国からの留学生3名、民間企業1名を含む）、第18期総合安全保障研究科前期過程は16名（内女子３名、モンゴル国留学生1名を含む）、第5期総合安全保障研究科後期過程は2名でした。

　本科学生の訓育は、一般の大学とは異なった特色としては、教育・訓練とともに、校友会活動、学生舎生活の三本柱であることは60年前から、そのまま継承されています。

　校友会活動としての運動関係は約40部があり、文化関係は15部、18同好会があります。文化関係は60年間に亘り、かなりの変動があります。