第23期生ホーム・カミング・デー(HCD)
2024.04.16
23期生ホーム・カミング・デー(以下HCDという。)が、令和6年3月16・17日の両日及び3月23日、防衛大学校令和5年度卒業式典(本科68期生等)への学校長招待行事等として実施されました。今回のHCDは、卒業式が3月9日(土)~3月24日(日)の内1日と、実施日がその直前まで分からない状況での準備でした。このため、23HCD実行委員会では、参加予定の会員と御家族の旅程・宿泊予定等の変更とその負担等を勘案し、従前の学生の行動を基準とした実施日である3月17日に卒業式が実施されることを想定して、3月16日に23HCD記念懇親会を実施することを確定させ、卒業式がいつになっても柔軟に対応できるよう防衛大学校との綿密な調整の下、実施計画を作成しました。また、複数回の実行委員会の実施及び期生会員へのアンケート調査を行い状況が判明するにつれ、周到に準備を推進しました。3月16日・17日に23期生会総会・記念懇親会及び顕彰碑献花式・防大ツアー等、23日に卒業式典に参列し、23日は荒天だったため観閲式の見学は中止になったものの、HCDを円滑に実施することが出来ました。
3月16日 23期生会総会・記念懇親会
16日、23期生会行事として総会と記念懇親会が昨年まで慣例で使用されていた平安閣の閉店に伴い、セントラルホテル横須賀で開催されました。15時前から、逐次、23期生会員と御家族の185名が会場に集まりました。会場ではあちらこちらで旧交を温める姿があり、昔話に花が咲く中、総会が始まりました。
まず、逝去された同期生23名の方々の学生時代の写真が映し出され、黙祷が捧げられました。その後の期生会総会では、佐々木様の司会の下、藤井様が議長に選出され、会則の改正、新役員紹介等の議決及び紹介等があり、議事は順調に進められました。
総会終了後、23期生で前副校長でもある香月様による記念公演が開催され、防大のこれまでの変遷や苦労話などのお話があり、参加者は、興味深く拝聴されました。
講演終了後、来場した防衛大学校長代理である荒井副校長、村川同窓会長等来賓とともに集合写真を撮影し、その後、記念懇親会が始まりました。
HCD実行委員長でもある岩田新期生会長から、挨拶とHCD開始後初となる留学生参加者であるシンガポール共和国 冼光華様、タイ王国 タナラッタ・ウボン様お二人の紹介及び翌日の防大ツアーに対する防大への謝辞が述べられました。また、来賓を代表して、荒井副校長及び村川同窓会長から23HCD実施に対する祝辞が述べられました。
タイ王国 タナラッタ・ウボン様夫妻(左)
シンガポール共和国 冼光華様夫妻(右)
岩本前期生会長による乾杯後、各テーブルでは歓談の輪が広がり、御家族を含め皆様は楽しい時間を過ごされました。途中、余興として、今回に合わせ予め実施した特別体力検定の褒章授与式を開催し、東防大訓練部長から各部門の成績優秀者へ表彰状が授与され、会場は大いに盛り上がりました。さらに各校友会ごとの記念集合写真の撮影や記念懇親会全般統制である福本様のフルート演奏も行われました。終盤には参加者が輪を作り肩を組んで逍遥歌を斉唱し宴も最高潮に達しました。なお、次年度の準備のため24期生の方々も参加されました。最後に、期生会副会長である中島様による乾杯が行われ、記念懇親会は大盛況のまま幕を閉じました。
(村川会長の当時のサブ長が冼光華様)
3月17日 顕彰献花式、防大ツアー等
17日は晴天に恵まれるも強風が吹きやや肌寒い中、早朝から活動が開始されました。行事には、御家族・御遺族を含め150名が参加し、京急バス等で防大正門に到着後、防大職員の皆様に準備していただいた防衛学館内の控室に陸海空要員ごとに入りました。
今HCD全般統制である日高様からの全般説明の後、防衛学館を出発し桜のつぼみがほころびかけた校内を移動、記念講堂を見学した後、殉職者顕彰碑献花式、時計台前階段での記念集合写真撮影、その後、4つのグループに分かれて防大ツアーとして資料館、学生舎及び学生会館の見学を行いました。学生が休暇中だったため、非常に静かな中での防大ツアーとなりました。
学生会館PXでは防大土産等を買う姿が見られました。
また、お昼は、防衛学館の控室にて陸海空要員ごと昼食会が行われました。その後、23日の卒業式典参列要領等の説明があり、一旦、解散となりました。
3月23日 本科第68期生等卒業式
23日は、雨が降り出しそうな中、23HCD実行委員の方々が0745配置を完了し、0800から17日と同様、正門及び防衛学館内において受付を開始しました。受付開始後、雨が降ったり止んだりする中、当初式典開始前に屋外で計画していた記念集合写真撮影を、式典終了後に記念講堂内での写真撮影に変更しました。卒業式にはご家族を含め95名の方が参加されました。卒業式参加のため、0910頃防衛館を出発し、0930記念講堂のHCD席に着席を完了しました。
概ね予定通り1000から岸田内閣総理大臣への栄誉礼で式典が開始されました。コロナ禍のため、昨年までは代表者のみに対する卒業証書授与を行っていましたが、従前に戻り卒業生全員に対しての卒業証書授与が行われました。
次いで、久保学校長から式辞があり、卒業生に対してコロナ禍での学生生活に対する慰労及び幹部自衛官としての人格形成・陶冶の重要性のお話がありました。そして、卒業生である23期生がHCDとして卒業式典に参列されている旨の紹介がありました。その際には、23期生全員が起立をして、紹介に応えられました。
岸田内閣総理大臣、木原防衛大臣からは、卒業生に対して幹部自衛官となる心構えについての訓示が行われるとともに、来賓代表として宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事長山川宏氏からは、情熱をもって仕事に向き合い、仲間とその情熱を共有する重要性のお話がありました。式典が進み、防衛大学校学生歌斉唱となり、23期生全員が卒業生達とともに学生歌を声高らかに歌われました。そして、卒業式の最後に代表学生の掛け声で卒業生が一斉に帽子を投げ、卒業生たちは会場を後にしました。
任命宣誓式終了後、式典会場において記念集合写真撮影が行なわれました。
記念撮影終了後、雨天のため観閲行進が中止となり、防衛学館に移動し、解散式が実施されました。解散式においては、残念ながら見ることが出来なかった観閲式の写真等の紹介がありました。会長、副会長からは、11年後に実施されるHCD2での再会を期すことが誓われました。また、本HCDで尽力してくれた防衛大学校防衛学群の担当者への謝意、そして23HCD実行委員としてこのHCDを支えられたご同期の方々への謝意もありました。
そして最後に、会長からは、今回の実行委員が次回のHCD2においても23期生会を支えてくれるだろうとのお話で締めくくられました。解散式の後、17日に防大ツアーに参加出来なかった方の防大ツアーが香月前副校長の案内で実施されました。
最後になりますが、2年間に及ぶHCDの準備・実施に当たられた岩田期生会長はじめ23期生の実行委員の方々のご苦労とご決断に敬意を表するとともに、今回研修をされた24期生及び25期生の次年度、次々年度のHCDのご成功を祈念申し上げ締めくくりたいと思います。
(防大同窓会本部事業部HCD担当 31期永井、32期榮村)