第22期生ホーム・カミング・デー(HCD)
2023.03.27
22期生ホーム・カミング・デー(以下HCDという。)が、令和5年3月18・19日の両日及び3月26日に、防衛大学校令和4年度卒業式典(本科67期生等)への学校長招待行事等として実施されました。コロナの影響のため、昨年の22HCDは延期となっていました。今回の卒業式は日程が急遽変更されたため、22HCD実行委員会では参加を予定していた会員と御遺族の旅程・宿泊予定等の変更とその負担等も勘案し、かつ卒業式への参列等HCDの目的を達成するよう防大と密接に調整、防大側が計画した19日の卒業記念観閲式・在校生による見送りの行事に併せて22期生の防大ツアーを計画、防大にも御理解を頂いて、顕彰碑献花式や観閲式見学等を含めHCDを実施することが出来ました。
3月18日 22期生会総会・記念懇親会
18日、22期生会行事として総会と記念懇親会がよこすか平安閣で開催されました。雨の中、15時頃から22期生の皆さんと御家族の約170名が逐次会場に集まり、会場ではあちこちで旧交を温める姿があり、昔話に盛り上がる中、総会が始まりました。
期生会総会では、22HCD実行委員の松下氏から、会則の改正、新役員紹介等の議決及び紹介事項の説明があり、議事は順調に進められました。
総会終了後、久保学校長、岩田同窓会長等来賓が入場し、実行委員の田原氏の司会のもと、まず逝去された同期生26名の方々の学生時代の写真が映し出され、黙祷が捧げられました。その後、記念懇親会が始まり、期生会長・HCD実行委員長の宮下氏から挨拶と翌日の防大ツアーに対する防大への謝辞が述べられました。
来賓からは、久保学校長から22HCD実施に対する祝辞が述べられ、岩田同窓会長からは祝辞とともに、22HCDを見習い23HCDを実施する旨、22期の先輩方を讃えながら述べられました。
泉副会長による乾杯後、各テーブルでは歓談の輪が広がり、御家族を含め皆様は楽しい時間を過ごされました。会の途中、余興として、22期生の畑中氏と「大河(タイガ)」の皆さんが津軽三味線の演奏を披露、また22期生の学生当時の各種映像が会場内に映し出され、会場は大いに盛り上がりました。さらに各大隊ごと、各校友会ごとの記念集合写真も撮影され、終盤には参加者が輪を作り肩を組んで逍遥歌と学生歌を歌い上げました。最後に、齊藤副会長による万歳三唱、井上副会長による乾杯が行われ、記念懇親会は幕を閉じました。
3月19日 防大ツアー
19日は晴天に恵まれ、朝から防大ツアーが始まりました。ツアーには御家族・御遺族を含め145名が参加、京急バス・私有車等で防大正門に到着し、防大職員の皆様に準備していただいた防衛学館内の控室に陸海空要員ごとに入り、宮下会長からの挨拶を受けました。
全般説明後、防衛学館を出発し桜のつぼみがほころびかけた校内を移動、時計台前の階段で学校長・副校長等をお迎えして記念集合写真を撮影、その後殉職者顕彰碑献花式、卒業記念観閲式見学を行いました。
昼は、東京湾を見渡せる学生食堂にて見学を兼ねた昼食会が行われました。実行委員の田原氏が当時の週番学生の合図を模して「食事が終わった者から別れてよろしい。食事はじめ!」と発声、参加の皆さんは「いただきます!」と応えて弁当を開きました。一斉喫食は現在は行っていない等の説明を受けましたが、やはり当時の一斉喫食にまつわる思い出話などに花が咲きました。
食事終了後は、HCD参加の皆さんが学生会館で在校生に交じって防大土産等を買う姿が見られました。
午後からは、指導教官の案内・説明を受けての学生舎見学、在校生による卒業生見送り行事見学等を行い、時代の変化を感じながらも学生当時に思いをはせ、充実した防大ツアーを楽しみました。
22HCDを研修する23期生の皆様も、ツアー解散前には控室に再度集まり、23HCD準備の話し合いを行いました。
3月26日 本科第67期生等卒業式
26日は雨模様の中、卒業式本番を迎え、22HCD実行委員の方々は0730防大に入り、受付準備等を始めました。この日は荒天行事となりましたが、本科67期生及び研究科学生等の卒業式に御家族・御遺族を含め76名の方が参列しました。
卒業式は記念講堂で行われ、岸田総理、浜田防衛大臣等来賓御臨席のもと、代表学生に対して久保学校長から卒業証書が授与されました。また、学校長は式辞の中で、22期生がHCD行事として出席していることを紹介されました。
来賓訓示では、岸田総理からは、日本を第二のウクライナにしてはならないとして、厳しい安全保障環境下で幹部自衛官として任務に取り組むことになる卒業生への期待が餞の言葉として贈られ、浜田防衛大臣からは新たな防衛態勢構築に向けての積極的な貢献を求める言葉が卒業生に贈られました。
式典が進み、22期生及び参列した防大同窓生は卒業生とともに学生歌を斉唱し、本科卒業生は代表学生の掛け声で一斉に帽子を放り上げ、駆け足で会場を後にしました。
その後、陸海空の制服に着替えた卒業生は、任命・宣誓式に臨み、陸海空幕僚長から曹長への任命と候補生指定を受け、陸海空代表者が岸田総理に宣誓文を読み上げました。
来賓退場時には、國分前学校長が22期生に一礼をされました。22期生もこれに応え深々と一礼しました。22期生からは自然と拍手が湧きあがりました。
任命・宣誓式終了後、22HCD参加の皆さんは、式典会場で記念撮影を行いました。
撮影を終えたHCD参加者は、防衛学館にもう一度集合し、22HCDの解散式を行いました。期生会長、陸海空副会長は、「次はHCD2で再会しよう」と参加者に力強く呼びかけ、雨の降る中ではありましたが満開の桜の下、一行は小原台を離れました。
これまで、コロナ蔓延のため21HCDは学校長招待を辞退し顕彰碑献花式のみを実施、昨年度実施予定であった22HCDは延期され、令和4年度ようやく実施に漕ぎ着けました。
この間、足掛け4年にわたり辛抱強く準備を進められ、直前の日程変更にもかかわらず充実した有意義なHCDを実施された宮下実行委員長以下実行委員の皆様の活動に対して、心から敬意を表しますとともに、卒業式の日程変更に応じて19日の防大ツアーを計画する等柔軟かつ懇切丁寧に支援いただきました久保田防衛学教育学群長(小原台事務局長)をはじめとする防大職員の皆様に心から感謝を申し上げます。
終わりにあたり、満開の桜を見ながら勇躍母校を巣立っていった本科第67期生等卒業生の今後の御活躍を期待致しますとともに、来年は在校生に見送られる形での伝統ある卒業式が挙行され、本科第68期生等の卒業を祝い、卒業後40年以上を経過しても絶えることのない同期生の強い絆を再確認する23HCDが無事実現されますことを祈念申し上げます。
(防大同窓会本部事業部HCD担当 30期陸 大西正浩 記)