第7期生ホーム・カミング・デー2(HCD2)
2019.04.20
第7期生ホーム・カミング・デー2(以下、HCD2という。)が、平成31年4月5日(金)に行われました。
HCD2は、國分学校長の発意により始まった入校式に同窓生を招待する行事で、平成28年から始められました。第1回は第1期生から第4期生が招待され、第2回は第5期生、第3回は第6期生が招待されました。第4回目の今年は第7期生が招待され、第7期生とご家族合わせて159名が行事に参加されました。
第7期生は、入校式も卒業式も雨模様だったそうですが、HCD2の4月5日(金)は晴天に恵まれました。満開の桜の下、7時45分(8時開門予定が父兄等長蛇の列ができたため15分早められました。)の開門と同時に第7期生とご家族は、正門右側の専用入り口を通過し、控室のある防衛学館に向かいました。正門付近には同窓会旗、経路上の要点には誘導支援の要員が配置され、全参加者はスムーズに入門されました。
防衛学館到着後は陸・海・空の要員毎に準備された受付で出欠確認し、資料を受け取り控室に入られ、久しぶりの再会に思い出話や近況報告に花を咲かせました。海上要員の控室には自衛艦旗が用意されました。また陸上要員の控室には式典会場に入れない参加者のためにライブ中継も準備されました。
入校式に先立ち、代表者が顕彰碑(第7期生は陸2名、空1名の同期の名前が収められています。)を参拝し花輪をささげました。
受付が終了し、参加者全員が揃ったところで、控室で注意事項の説明が実施され、式典会場に向かいました。会場に入る前に時計台下で國分学校長をはじめ防大の主要な職員を囲んで集合写真を撮影しました。
入校式が実施される記念講堂内には、学校側のご配慮で、第7期生HCD2参加者全員分の座席を確保いただきました。また、車椅子での参加者にも専用席が用意され、学校教官が常時サポートに就いていただきました。HCD2参加者全員が記念講堂内に入場できたため、防衛学館に準備されたライブ中継施設は支援いただいた学校職員の方の観覧席となりました。
入校式は、10時の原田副大臣の臨場とともに開始され、本科第67期生のほか、理工学研究科前期課程前期、後期及び総合安全保障研究科前期課程の入校式も併せて実施されました。
國分学校長の式辞では、留学生を含むすべての新入生に対しお祝いの言葉及び、原田副大臣をはじめとする多くの来賓の方々やご家族に対しお礼の言葉を述べられた後、「60年前に入校された第7期の先輩方が、新入生諸君を激励するために多数参列されています。ご参列の皆さま、戦後日本の防人として、我が国の独立と平和と安全に大きな役割を果たされた第7期生の大先輩達の晴れやかな凱旋に対して盛大な拍手をお願いします。」と紹介され、参列されている第7期生とご家族の方々は全員が立ち上がり、会場全体からの拍手に対して敬礼で謝意を表されました。
学校長は引き続き、アメリカの詩人ウルマンの青春賛歌の一節を取り上げられ、「新入生の皆さんが防大進学を選ぶという決断が、ウルマンの言う青春の見事な体現であります。」と敬意を表されました。
また、学校長として8年目を迎え、防大が日本一の大学であると自負しており、世界一の士官学校を目標として「さらなる高みプロジェクト」を構想中であることを述べられました。更には「防大の前身である保安大学校の記念碑が久里浜に建立され、そこに集まった第1期生、第2期生が往時を語り合う姿を見て改めて建学の精神に立ち返ることの意義を感じました。」と述べられました。
最後に、槙初代学校長が第1期生に対し、「偏することなき均衡のとれた人物を目指すこと」並びに「民主制度に対して的確な理解を持つこと」を任務として熱く求められ、「個人の自由は放縦ではなく、正しきことを目指すことにおいてのみ個性の発展があり、正しき行いにおいてのみ自由があるのであります。」と語られたことを紹介され、この言葉の重みを忘れないようにと述べられました。
原田副大臣は訓示で、「我が国を取り巻く防衛環境が大きく変化していることを踏まえ、しっかり修学に励んでもらいたい。」及び「多次元統合防衛力構築に向け研究科学生に対し期待する。」と述べられました。
増子統合幕僚副長は祝辞で、本科学生に対しては「同期の切磋琢磨」、「統合運用体制強化の要たれ」の2点を要望されるとともに、研究科学生に対して、「防衛技術の進展が著しく防衛環境の変化も大きい中にあってそうした変化に対応し得る力をつけてほしい。」と述べられました。
入校式終了後、参加者は陸上競技場に移動しHCD2参加者用のため、新入生である第67期生の隣に用意された座席に着席し、学生隊のパレード、展示飛行、儀仗隊のファンシードリルなどを見学されました。展示飛行の際には、車椅子での参加者に対しては、サポート役の防大教官が見えやすいように車椅子の向きを変えるなど、細やかな心配りがなされていました。また最後に実施された儀仗隊の華麗な演技にはHCD2参加者から大きな拍手が送られていました。
パレード見学を終えたHCD2参加者は、定期バスに加え第7期生が個別に依頼した臨時バスを使って小原台を後にして、懇親会会場である横須賀セントラルホテルに向かわれました。
國分学校長を迎えて15時に開始された懇親会は、第7期生とご家族を会わせて155名が参加され、演劇部OB佐藤氏の司会で、期生会長佐々木氏の挨拶に引き続く海部会長平賀氏の乾杯で開始されました。
学校長は、第7期生に対し現役の防大生に接するかのような親しみを込めたユーモアたっぷりの口調で挨拶をされ、第7期生は大いに喜んでおられました、特に第7期生に対し「特別外出も許可する。」とのくだりでは大喝采が起こりました。
岩﨑同窓会長の挨拶は、「一回り年下の後輩として緊張しています。」との言葉に始まり、空幕長当時初めて会った國分学校長の印象を、ユーモアを交えて紹介され、國分学校長のリーダーシップにより新たな行事の開催など変革が進められたことが紹介されました。
一部は立食パーティー化 学生歌斉唱は吹奏楽部OB 空部会長による万歳三唱
第7期生に対し「特別外出」を許可した國分学校長は、懇親会の終始を通じて大人気で、第7期生が入れ代わり立ち代わり懇談されていました。
岩﨑同窓会長は、一回り先輩のテーブルを回られ、若かりし頃頂いたご指導への感謝などを述べられていました。
着座式の懇親会でしたが、話が盛り上がるにつれ立食パーティーの様相を呈するテーブルもあり、奥様方もまるで同期の会のように親しく話をされていました。
話は尽きない状態でしたが、予定の時間が迫ったため、吹奏楽部OB村木氏の指揮で学生歌斉唱が行われ、空部会長の江藤氏の万歳三唱で名残惜しい懇親会はお開きとなりました。
おわりに、第7期生のHCD2実施に向け、2年前から準備を進められた第7期生会役員の皆様のご活動に心からの慰労を申し上げますとともに、準備から本番まで親身になってご支援をいただいた防衛大学校職員の皆様に心から感謝申し上げます。
(同窓会本部事務局HCD2担当 28期陸 平野剛 記)