防衛大学校同窓会代議員会、講演会、懇親会(実施報告)
2014.03.31
1 3月15日(土)晴れ渡る明治記念館(開式への準備)
春到来を実感させる青く晴れ渡った空のもと、明治記念館の緑の芝が目に濃く映る中、防大同窓会事務局及び桜華会(防大女子同窓会)のメンバーが11時半に集合。酒井健事務局長以下、全員で総括、代議員、講演、懇親会、参加者、招待者、受付・案内、経理、広報各係ごとに、鋭意準備を行い代議委員会を始めとする同窓会の年度を閉める行事の開始に備えた。
2 25年度同窓会代議委員会(1330~1515 富士の間2)
代議委員会は昨年末に各期生会長及び代議員並びに地域支部長に代議委員会の案内を配布し、参加者を募った結果、出席85名、委任76名、計161名が出席し、成立要件である過半数(117名以上)を満たしており、代議員会の成立を確認した。
冒頭、永岩俊道会長より「日本の安全保障環境は予断を許さぬ状況にあるが、防大同窓会は、『約60年にわたる防大の歴史を踏まえ』、『OB同窓生の人的資源を人材バンクとして把握し』、『新たな同窓会ホームページにより同窓生間の相互コミュニケーションを促進する』事により、現役同窓生をサポートしていきたい。」との挨拶がなされた。
議事進行に先立ち議長選出があり、長尾齊氏(空18期)が選出され、各議案が整斉と審議・承認され、ほぼ予定どおり終了した。
新機軸の案件として、事務局広報部から、同窓会ホームページのリニューアル画面が展示された。画面切り替えの手順を踏みつつ、ホームページ内のコミュニケーションサイトにより各期別毎、各地方支部毎にホームページを軽易に作り得る事を説明した。休憩時間中に、当該サイトによるホームページ作成機能について、細部の説明を受ける姿が散見された。
また、小原台事務局より「防大の現況(新たな高みプロジェクト他)」が説明されたが、参集した代議委員等からも現在の学生舎生活(小隊編成と学年毎の割り振り)等に関する質問がなされ、小原台の学生達に対する想いの深さを感じさせた。
(同窓会会長及び同副会長)
(議長:空18期長尾氏)
(全体司会:事務局長 酒井氏)
(広報部発表:ホームページリニューアルについて)
(小原台事務局からの報告)
(質問者:57期海 松村代議員)
(質問者:15期陸 林代議員)
3 25年度講演会(1600~1730 富士の間2)
防衛大学校学校長の國分良成先生をお迎えして「中国情勢と日中関係」と題して御講演をいただいた。
本論に先立ち学校長から、防大生及び海外の同窓生に対する熱い想いが語られた。「防大生は今、熱気に満ちています。3月期だけ見てもICC(International Cadets Conference)国際士官候補生会議において、14ヶ国の海外士官候補生を前に堂々と会議を運営先導しました。また、チームワークで走りぬいた断郊・持続走競技。そして58期生の卒業式が挙行されます。防大の職員一同、『全ては学生のために』の想いを軸に、学生と共に防大の活気を更なる高みへ進めて参ります。」と挨拶された。
更に、先般タイ・ベトナムを訪問視察され、同国の防大に留学した同窓生達との触れ合いを紹介し、「学生歌に涙し、防大の4年間は人生最大の誇りですと語るタイ・ベトナムの同窓生と接し胸に熱いものが込上げてきました。」と述べ、まだまだ、防大の事柄でお話ししたいがと微笑みつつ、講演の主題に話を進めた。
密度の濃い、講演は瞬く間に過ぎ、「質問が出ないように時間一杯お話をさせていただきました。」と締め括られたが、聴講する同窓生と想いを共有する貴重な一時となった。
(講師紹介by永岩会長)
(國分学校長その2)
4 防衛大学校懇親会(1730~1915 富士の間1)
明治記念館富士の間において、「國分良成防衛大学校長の講演」に引き続き、防大同窓会による懇親の宴が開かれた。午後5時半、聴講の余韻を感じつつ、横田紀子2等陸佐司会(桜華会事務局長)による開会の辞とともに、主催者を代表して永岩俊道同窓会会長より「國分学校長の御講演に対する質問を含め、ここに集う同窓生が防衛大学校の更なる高見へ想いを馳せ、懇親の一時をお過ごしください」との挨拶がなされた。
来賓紹介の後、國分学校長より「卒業を目前にした58期生は、今、燃えに燃えています。防大の歴史と伝統を築いてこられた同窓生の方々の想いを感じつつ学生教育に邁進します。」との来賓祝辞をいただいた。
現役の同窓会副会長である岩﨑茂統合幕僚長より「東日本大震災対処やフィリピンへの国際緊急援助活動において、陸海空各自衛隊を繋ぎ円滑な運用が出来た要因の一つに、防大の絆があった。」と紹介があり乾杯の発声がなされた。
メインテーブルでは、國分校長の中国事情に係る講演内容に関する話題も含め、多くの同窓生が学校長との会話を楽しんだ。また、会場各所で、久方ぶりに旧交を叙する宴の輪ができ、同期生、校友会、同じ大隊や中隊の先輩後輩等、小原台での日々に戻り歓談の度を増した。
懇親会も終盤となり、司会の「学生歌斉唱」の予令アナウンスと同時に一転会場は静まり、音楽の流れに合わせ一点の逡巡もなく「海青し~太平の灘~」と同窓生一同の声が会場全体に響いた。目を閉じれば、学生食堂で学生隊週番の号令のもと雄叫のごとく斉唱した学生時代を彷彿とさせ、自然と肩を組み体を揺すり歌う同窓生の姿が会場各所で見られた。
最後に、37期生会長の浦口薫2等海佐より「昨年11月の37期ホームビジットデーにおける同窓会の御支援に感謝します。全国の「現役会員」「OB会員」「その他関係各位」の御清栄を祈念して!」との発声に合わせ万歳三唱がなされ閉会となった。予定の時間を延長して懇親会は行われたが、2時間弱にわたる旧交の情冷めやらず、多くの同窓生が熱気に満ちた表情で会場をあとにした。
(永岩同窓会長挨拶)
(来賓祝辞:19期空岩崎氏)