第 37 期ホーム・ビジット・デー(HVD)
2014.03.13
秋深まり晴天に恵まれた 11 月 16、17 日の両日、防衛大学校は、平成 25 年度開校記念祭を開催しました。
今年の開校記念祭は、防衛大学校創立61周年記念、「SUCCEED(サクシード)」をテーマに掲げて開催されました。昨年が 60 周年という大きな節目の年、還暦を迎えた年であったこともあり、今年は新たに大きな一歩を踏み出した年です。防大生のあるべき姿はいつの時代も不変で、これまで 60 間引き継がれた良き伝統を継承し、同時に防衛省・自衛隊に対する期待と支持が高まる中、将来その中核となる幹部自衛官の候補生として期待に応えるべく、開校記念祭を成功に導きたいという学生の願い、「継承」と「成功」の意味を込めたテーマ「SUCCEED(サクシード)」が選ばれました。
そのような中、卒業20年目に当たる第37期生が防衛大学校に集い、今年もホーム・ビジット・デー(以下、「HVD」という。)(第8回目)が行われました。
今回対象期である第37期生は、まさに世界の激動期を小原台で学生時代に過ごしました。
1学年時にベルリンの壁が崩壊、3学年時に湾岸戦争とソ連邦崩壊が起こり、海上自衛隊の掃海艇がペルシャ湾に派遣され、更に4学年時に陸上自衛隊がカンボジアに派遣されました。
自衛隊にとっての歴史の転換期を肌身で感じた小原台の4年間でした。学内においては、1年時に2人部屋、その後学生舎の建て替えに伴い8人部屋を経験、3年時にはバブルの崩壊がありバブル時代との格差を経験、また4学年時に第1期の女子学生が入校しその指導に手を焼いた期でもありました。
さて、HVDが行わた17日には、全卒業生388名中の81名(家族を含め204名)が懐かしの小原台に来校、集結し旧交を温め合うと共に、観閲式、懇親会及び棒倒し観戦などを楽しみました。
HVDは、先ず初めに37期HVD実行委員長兼期生会代表である浦口薫氏(海自)他3名の実行委員会スタッフが国分学校長を表敬(副校長、幹事同席)し、HVD行事内容の報告とHVD用に新たに設けられた観閲式・棒倒し見学用100席の準備についての謝意をお伝えし、更に記念品として2大隊学生隊舎(1・2階中央の踊場)に姿見用鏡1枚を寄贈する運びになった旨の報告を行いました。
その後行われた記念式典・観閲式においては、HVD参加者の多くが観閲台左に設けられた専用席において学校長式辞、防衛政務官訓示、陸・海・空自衛隊主要航空機による祝賀飛行、そして観閲行進を見学しました。HVDのメイン・イベントである37期生及びその御家族による懇親会は、本年も学生会館4階の大ホールにおいて12時30分から14時30分まで行われました。
懇親会は、HVD実行委員長浦口君の代表挨拶、同期生物故者3名への黙祷、そして内山信吾氏(陸自)の乾杯で開始されました。参加者は、小原台時代の校友会の思い出や厳しかった当時の訓練の様子、新学生舎をはじめ現在の施設等の充実、そしてお互いの容姿の変貌振りなどの話に花が咲きました。
また、以前から交流のある御家族達は近況や子供たちの成長ぶりなどについての話に盛り上がり、あるいは今回初めての交流を機に互いの連絡先を交換する姿などもありました。
14時には祝賀会を終えた国分学校長及び永岩同窓会会長らが会場に駆付け、しばし37期生との歓談が行われました。
その後、37期生会から河合学生(第58期生会長)に在校生への記念品として「姿見用鏡」の目録が手渡されました。
続いて学校長から「卒業から20年、皆さんの多くは中間管理職という厳しい立場であり、御家族の温かい支えが必要。
このような機会に卒業生の4分の1が集い、なおかつ多くの家族が同伴する、そんな組織は他にはないと思います。」との温かい歓迎のお言葉をいただき、次に永岩会長からは「これまでは陸海空各自衛隊の第一線で部隊長等として活躍してきましたが、本HVDを境に今後10年から15年は主に幕僚として部隊・後輩の為に奉公する時期である。
これから先もひと花咲かせる気構えで活躍してもらいたい。」との激励のお言葉をいただきました。
その後、参加者全員の記念撮影を終えた後、全員が肩を組み輪になって防大逍遥歌を声高らかに歌い上げ、最後に兼田大輔氏(空自)の音頭による一本締めで会を締めくくり、2時間に及ぶ第37期生HVD懇親会は終了しました。
閉会後、参加者は再び陸上競技場に移動し、防衛大学校開校祭の華である棒倒しを御家族と共に見学しました。
こうして第37期生のHVDは幕を閉じました。
(同窓会本部事業部HVD担当記)