第14期生ホーム・カミング・デー(HCD)
2013.03.17
そろそろ桜の開花時期が話題に登り始める平成25年3月17日(日)、國分良成・防衛大 学校長による卒業式典への招待の下、第14期生のホーム・カミング・デー(以下、HCD) が行われました。
卒業式を翌日に控えた16日(土)、市内の「よこすか平安閣」において、HCDの懇親会が開催されました。16時開始の予定でしたが、待ちきれないかのように1時間以上前から参加者が集まり始め、ロビーのあちこちで近況報告や思い出話しに花が咲きました。
懇親会受付風景(1) 懇親会受付風景(2)
懇親会は國分良成・防大校長の臨席を待って、1600に開始されました。物故者に対する黙祷、期生会長挨拶に引き続き、来賓祝辞として壇上に立った國分校長は、「20期相当の國分です!!」とユーモアの中にも14期生に対する敬意を込めた言葉で挨拶の口火を切り、着任後1年を経ての感想として、防衛大学校を「我が校」と呼べることの誇りと、他の大学にはない同窓生の一体感の素晴らしさを熱く語られました。
引き続き、14期生でもある斎藤・同窓会長の音頭により乾杯が行われ、会は一気に盛り上がりました。
齋藤会長による乾杯!! 歓談風景
会はあっと言う間に終盤となり、海・空は要員毎に、また陸は人数が多いので各教務班毎に壇上に上がり記念撮影を行った後、14期生の集いを記念して万歳三唱、そして最後は肩を組んで逍遥歌を斉唱し懇親会は幕を閉じました。
記念撮影 万歳!!
逍遥歌斉唱
翌17日は朝から晴れ上がり、朝の7時には、開門を待ちかねた卒業生の家族が既に正門前に列を作っていました。
7時30分までに集合した14期生のHCD役員が準備万端整え待ち受ける中、この時を待ちわびたようにHCD参加者が続々と受付のある防衛学館に集まって 開門を待つ人々
きました。その数296名、内卒業生は183名。
皆さん受付ももどかしげに、懐かしい顔を見つけては、前日の懇親会では語り尽きなかったように、近況報告や思い出話に花が咲きます。
懐かしい顔 顔 顔!!
9時には参加者が揃い、陸・海・空に分かれて担当者から当日の行動予定等の説明あった後、卒業式典参列の為、会場へと移動しました。
式場である記念講堂へは、学校側の御配慮により御遺族及び御婦人を中心に100名程が入場を許され、また残りの参加者はAVホールでモニターを観ながらの参加となりました。
10時ちょうどに安倍・内閣総理大臣が臨場し、栄誉礼により式は厳かに始まりました。開式の辞に続く国歌斉唱の後、防衛大学校ならではの流れるような卒業証書授与、そして学位記授与と、式は次第に沿って進められて行きました。
学校長式辞では、國分・学校長が冒頭で14期生のHCDに際しての卒業式参列に対し謝辞を述べられました。そして、「国の安全保障は、みずからの手で決定すべき」との槇・初代校長の言葉を引用しつつ、国民の独立・平和・安全を守るという崇高な任務の完遂を卒業生に促した後、最後に、57期生が43年後のHCDに笑顔で集うことを祈念するとの言葉で式辞を締めくくられました。
続いて、内閣総理大臣訓示では、安倍・総理大臣が、自衛隊の最高指揮官として、今この瞬間にも現場で任務を遂行している自衛官の先頭に立って、国民の生命・財産、我が国の領土・領海・領空を守り抜くとの決意を語るとともに、「私と日本国民は、常に、諸君とともにある」と、卒業生に強いエールの言葉を送りました。そして最後に、「真に賞賛しなければならないのは、泥と、汗と、血で顔を汚し、実際に現場に立つ者であ 内閣総理大臣訓示
る」との、セオドア・ルーズベルト元米国大統領の言葉を引用し、現場で全力を尽くすことを卒業生に強く期待する旨述べられました。
防衛大臣訓示の後、来賓を代表して、山内昌之・東大名誉教授が壇上に立ち、歴史を学ぶことの意義を丁寧に説きながら、将にとっての経験の積み重ねの重要性を強調し、「歴史の観察者ではなく、歴史の行為者たれ」と、はなむけの言葉を述べられました。
最後に卒業生代表が答辞を述べ、学生歌を皆で力強く斉唱し、卒業式は閉会となりました。そして、恒例の帽子投げで式典は幕を閉じました。
卒業式典の後、顕彰碑において14期生の代表者により献花式が執り行われ、殉職者に対し哀悼の意を表すると共に、14期生にして既に鬼籍に入っている38名(陸23名、海8名、空7名)の冥福を祈りました。
12時45分からは陸上競技場で観閲式が行われ、14期生はHCDの為にわざわざ競技場の一角に設けられた見学席で、卒業生に対するはなむけの意を込めて在校生が行う堂々とした観閲行進に、40年以上前の自分の姿を思い重ねながら惜しみない拍手を送りました。
最後に、観閲式の終わった陸上競技場を背景に集合写真を撮り、14期生のHCDは全ての予定を滞りなく終了しました。参加者は名残を惜しみつつも、またの再会を其々に約しつつ、三々五々学校をあとにしていきました。
終わりに、今回の14期生HCDの実施に向け、周到かつ緻密な準備を進められた実行委員の皆様のご労苦に対して心からの慰労と感謝を申し上げますとともに、HCDの準備から本番まで親身にご支援頂いた、防衛学群長をはじめとする防衛大学校職員の皆様に心から感謝申し上げます。
(同窓会本部事業部HCD担当記)